京都大学教員から「バイオロギング*による瀬戸内圏の魚類の生態解析」方法についての技術指導を行っていただきました

開催報告

2024/6.29

於)令和6年6月28、29日
キジハタ(アコウ)を対象とした行動生態解明のためのバイオテレメトリー**(バイオロギングの1方法)の技術指導に、京都大学から荒井名誉教授、高木特定助教の御二方に来県していただきました。
キジハタのバイオテレメトリー調査の現地視察、準備状況を視察していただき、現地における機器の配置、組み合わせ、得られたデータの解析方法について、ご指導いただきました。
また、赤潮対策として、小割生簀内のハマチの行動特性をバイオテレメトリー技術で解明すべく、香川県赤潮研究所、香川県水産試験場と共同で研究を進めており、そのためのハマチへの発信機の取付方法、受信機の設置方法についても、ご指導いただきました。

*バイオロギングとは、野生動物にデータロガー(小型記録計)や発信機を取り付けて行動を把握する技術の総称である。
**バイオテレメトリーは、データの記録を遠隔で行うバイオロギングの一手法と位置付けられる。対象生物に発信機を装着し、その信号を複数の受信機で受信、解析することで、個体ごとの移動や生息域の時空間的な利用を連続的に追跡する技術である。